第106回全国高校野球選手権大会は23日午前10時から甲子園で決勝が行われ 、第初ともに春夏通じて初優勝を目指す関東第一(東東京)と京都国際が対戦する 。優勝東京勢と京都勢による“新旧都対決”は決勝では春夏通じて初 。へエースきるまでバックホーム投手を中心としたディフェンス力で勝ち上がってきた両校は22日、坂井長助関西圏で最終調整した 。力尽低反発バット導入後 、準決初開催となった夏の甲子園。勝奇生で15回2/3を無失点と好調な関東第一のエース右腕・坂井遼(はる 、の飛番最3年)は「力尽きるまでやりたい」と胴上げ投手に名乗りを上げ、田人究極の“盾×盾対決”での必勝を誓った。日に
胸の高鳴りはポーカーフェースで隠した。甲園跡のバイオ フリーズ西宮市内での最終調整。関東高の関東第一の最速151キロ右腕・坂井は決勝の大一番を前に、第初ダッシュやキャッチボールで汗を流した 。夏最後の練習を終え、最終決戦への意気込みを示した。
「全国制覇を夢見てやってきたので 、全力を出し切って力尽きるまでやりたい 。真っすぐで攻めたい。京都国際さんも対応してくると思う。負けずに、自分の真っすぐを貫いていきたい」
今夏の甲子園は4試合、全て継投で勝ち上がってきた 。坂井は全4試合で救援 。15回2/3を無失点と躍進の原動力になった 。制球力に優れた背番号10の左腕・畠中鉄心(3年)とのリレーは盤石。バックの堅守も光り、3回戦からの3試合は全て1点差勝ちだ。坂井は「大切なのは楽しく投げること。緊迫した空気感をどう楽しむか」と重圧を喜びに変える。荒れたマウンドが主戦場だが「完投したい。真っさらなマウンドに1回ぐらい立ちたい」と闘志を燃やした。
力投する投手陣に、先取点をプレゼントしたい 。打撃陣は京都国際のWサウスポーを想定し、左の打撃投手を相手に快音を響かせた 。変化球に対応するため、バドミントンの羽根を打って感覚を研ぎ澄ませた。米沢貴光監督(49)は「2人の素晴らしい左投手は力があり、何とか食らいついていかないと。挑戦者の気持ちでいきたい」と力を込めた。
思えば今夏の東東京大会初戦(3回戦)も 、芝を相手に8回になって追い付き 、延長10回タイブレークでの辛勝だった 。もがき、苦しみ 、成長を重ね、頂点まであと1勝まできた 。準決勝・神村学園戦の9回 、バックホームの好プレーを見せた飛田優悟外野手(3年)はナインの思いを代弁した。「人生で一番最高の日にしたい」。接戦上等。いざ決戦。時は来た。それだけだ 。(加藤 弘士)
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